あの人が、生きられなかった今日を
私は生きる。
死とは、
ゆっくりと近づいてくるものなのかも知れないし、
ある日突然、訪れるものなのかも知れない。
7年前、
幻聴に『死ねば楽になれる』と言われ続けて、
踏切まで歩いたあの夜。
だけど、私は生きる道を選んだ。
やりたいこと、好きなひと、
好きなこと、私にはいっぱいある。
ここで死んでしまったら、私には何も残らない。
生きたい。
幻聴なんかに、私は負けない。
苦しくても、私は生きたい。
あの人が生きられなかった今日を
生きたかっただろう今日を、
私は生きる。
最期の日がいつ訪れるのか分からないけど、
私は今日を、生きる。